ヘンプシードの特徴について!大麻由来でも危険性はないのか?

スーパーフードとして人気のあるヘンプシード。海外のセレブやモデルから日本のタレントさんでも食生活に摂り入れている人も多く、SNSなどで紹介しているのを見かけるようになりました。

豊富な栄養成分が健康や美容効果はもちろんのこと、ヘンプシードを食べて長生きしている長寿の地域も存在します。ただし、ヘンプを訳すと「大麻」という意味なので危険性を心配するかもしれませんが、全く問題ないのでしょうか?

ぜひこの記事を読んでスーパーフードヘンプシードを正しく知り、食べるきっかけにしていただければ幸いです。

ヘンプシードとは?その特徴について

ヘンプシード

  • ヘンプは「
  • シードは「

という意味があり、日本では昔から「麻の実」と呼ばれていました。そして実際に多くの日本人は「麻の実」を食べていて、それが七味唐辛子です。

七味唐辛子の中の比較的大きな黒い実がヘンプシード(麻の実)です。

七味唐辛子の黒い粒はヘンプシード(麻の実)です。

このように多くの日本人が実際にヘンプシード入りの食べ物を購入して食べているので、危険性は全くありませんし違法でもありません。

麻(ヘンプ)の特徴

ヘンプ(麻)は中央アジア原産のアサ科の植物で、麻の実は食用となり油をしぼることもできます。この油は「ヘンプ(シード)オイル」と呼ばれていて、健康に良い油として注目されています。

茎からは丈夫な繊維)がとれるため世界各地で繊維の利用や食用のために栽培されており、日本では縄文時代から、世界の各地でも1万年も前から利用されてきた食べ物です。

現在でも中国の広西チワン族自治区巴馬(バーマ)麻の実(ヘンプシード)を常食していて、「長寿の里」として知られています。

ヘンプシードの栄養成分と効果や効能!

ヘンプシードには健康や美容効果が期待できる多くの種類の栄養成分が含まれていますが、その中でも注目の成分とその効果効能を紹介します。

豊富な植物性タンパク質「エデスチン」

ヘンプシードの栄養成分の中で最も多いのはタンパク質で全体の約32%を占めています。これはよりも多く、大豆に匹敵する量です。

タンパク質は筋肉や臓器、毛髪、血液などのほかホルモンや酵素の材料になるなど生きていくために欠かせない栄養素で、不足すると

  • 筋力量が減って体力が落ちる
  • 疲れやすくなる
  • 免疫力も下がる

となる可能性もあり、病気にもかかりやすくなります。そしてそれだけではなく

  • 記憶力の低下
  • 肌荒れや髪が傷む
  • 太りやすく、やせにくい体質

になりやすいなどのマイナス面もあります。

動物性よりも植物性タンパク質がおすすめ

タンパク質がバランスよく含まれている食べ物は卵、肉、魚、乳製品などがあります。ただし、これらのタンパク質動物性なので食べ過ぎると脂肪分やカロリーを取りすぎてしまう傾向にあり、消化する際に身体に負担もかかってしまいます。

そのため動物性タンパク質だけでなく、植物性のタンパク質からの摂取も必要です。ただ大豆の場合は、

  • 5大アレルギーの一つ
  • 遺伝子組み換え作物
  • 農薬・化学肥料

といった心配があります。ですがヘンプシードであればアレルギーや遺伝子組み換えの心配もなく麻も農薬や化学肥料を使わなくても育てることができるため、良質の植物性タンパク質を摂ることができます。

そしてヘンプシードの植物性タンパク質は他に見ない「 エデスチン 」と呼ばれるタンパク質を含み、消化しやすく吸収されやすい構成をしています。

良質な植物性のタンパク質を摂るならば消化しやすく、安全性の高いヘンプシードがおすすめです。

必須アミノ酸

タンパク質が豊富ということは、タンパク質を構成するアミノ酸も豊富に含まれています。実際にタンパク質を構成するアミノ酸は20種類あります。

その20種類のアミノ酸のうち体内で作ることができず、食べ物からとる必要がある9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。

ヘンプシードはこの必須アミノ酸9種類を全て含んでいます。

必須アミノ酸の働きや効果・効能

必須アミノ酸 働き・効果・効能
イソロイシン ●成長を促進して肝臓や神経の働きを助ける
●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化
ロイシン ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化
●肝臓の機能を高める
リジン ●疲労回復・集中力を高める●髪の健康(育毛効果)
●肝機能や不妊の改善効果
メチオニン ●かゆみやアレルギーの原因となるヒスタミンの
血中濃度を下げたり、抑うつ効果もある
フェニルアラニン ●興奮作用のあるドーパミンなどの神経伝達物質の
もとになる。鎮痛作用や抗うつ効果も
スレオニン ●成長を促進する作用
●肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ➡脂肪肝予防
トリプトファン ●脳や神経の働きを安定させるセロトニンのもとの
成分。鎮痛・催眠効果がある
バリン ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化
●体の成長を促し、血液中の窒素のバランスを整える
ヒスチジン ●子どもの成長に欠かせない成分
●神経の働きを助けたり、ストレスを軽減する

このように必須アミノ酸は成長するうえで欠かせない成分が含まれていますが、その中でも注目されているのは

  • イソロイシン
  • ロイシン
  • バリン

といったこれらの3つの成分で、「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれており運動中のエネルギー源にあります。

アミノ酸サプリ商品にBCAAという文字を見たことがありますか?

特に筋肉を付けたい人が良く摂るサプリメントです。サプリメントでももちろん良いですが、ヘンプシードであればBCAA以外の必須アミノ酸や他の多くの栄養成分を同時に摂取できます。さらにBCAA疲労回復の働きもあるため運動前後に摂ると有効です。

αリノレン酸

ヘンプシードには必須脂肪酸がバランスよく含まれていて食用油のヘンプシードオイルも「健康油」として人気が高いです。特に注目されているのがオメガ3脂肪酸の「αリノレン酸」です。

このαリノレン酸は人気の健康油である「えごま油」や「亜麻仁油(アマニ油)」に豊富に含まれていて、多くの効果や効能が知られるようになり認知が高まりました。

αリノレン酸は、その一部(約15%)が青魚などに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変換されます。

オメガ3脂肪酸(αリノレン酸やEPA,DHA)を摂取することで期待されている効果効能は下記の通りです。

※一部の効果・効能は科学的データが不十分なものもあります。

オメガ3脂肪酸の効果・効能

  • 認知症の予防
  • 記憶学習能力の向上(子供の脳の発育)
  • 血流改善、血栓予防効果
  •  アレルギー抑制(花粉症、アトピー性皮膚炎など)
  • 老化予防(アンチエイジング)
  • うつの軽減
  • 中性脂肪・血中コレステロールの軽減
  •  高血圧の予防
  •  糖尿病の予防
  •  動脈硬化・不整脈の予防
  • 脳卒中の予防
  •  ガンの予防(特に乳がん、肺がん、大腸がんに有効)
  • 視力アップ
  •  脂肪肝の予防
  • ダイエット効果
  • 美容・美肌効果

これらの多くの効果や効能が期待されています。

γ(ガンマ)リノレン酸

γリノレン酸月見草から発見された成分で、藻類のスピルリナなどごくわずかの植物にしか含まれていません。効果や効能は

  • 血糖値や血圧を下げる
  • 生活習慣病の抑制
  • アトピー性皮膚炎の抑制
  • 月経前症候群(月経前のイライラや胸の張り、むくみ、頭痛などの症状)

などが期待されています。

最近はαリノレン酸γリノレン酸を十分に摂取している人は少ないと言われていますが、ヘンプシードなら20g程度(約大さじ1杯)で成人が1日に必要とする摂取量をクリアすることができます。

ヘンプシード特有成分カンナビスA!

カンナビスAヘンプシードのみ含まれる成分でポリフェノールの一種です。まだ研究段階ですが抗酸化作用・抗老化作用が注目されています。

中国の広西チワン族自治区巴馬(バーマ)麻の実(ヘンプシード)を常食している地域で「長寿の里」とも呼ばれています。巴馬が「長寿の里」として有名になったのは、

  • 1981年にドイツで行われた第12回国際老年医学会で「世界長寿地帯
  • 1991年に東京で開かれた第13回国際自然医学会で「世界五大長寿の里

として認定されたからです。

この地区では麻の実スープ麻の実粥を好んで食べたり、主食のトウモロコシ粥(かゆ)を食べる前にスプーン1~2杯分の麻の実油ヘンプシードオイル)をお粥(かゆ)に垂らしてから食べています。

このように「長生きする」ということは「老化の促進が抑えられている」からなので、カンナビスAの強力な抗酸化作用によるものではないかと期待されています。

このようにヘンプシードアンチエイジング対策の注目の食べ物です。

豊富なミネラル

ヘンプシードはミネラルが豊富で特に鉄、銅、亜鉛、マグネシウムの含有量は食物の中でもトップクラスです。大さじ1杯(25g)で1日に必要な量の

  • 鉄:34%
  • 銅:70%
  • 亜鉛:42%
  • マグネシウム:103%

を摂取することができます。

ミネラルの働き

:赤血球をつくるのに必要な栄養素。不足すると 疲れやめまい、貧血、頭痛、食欲不振などがおこりやすくなる

:血球の形成や体内酵素の正常な働きを助ける

亜鉛:味覚を正常に保つのに必要な栄養素で皮膚や粘膜を健康に維持するにも欠かせない成分。

マグネシウム:骨や歯の形成に必要栄養素

食物繊維

ヘンプシードには食物繊維の2種類のうち不溶性食物繊維が豊富に含まれています。100gあたりの食物繊維の量は多いイメージのあるさつまいもが2.4g、おからが9.4gに対しヘンプシードは41.3gと圧倒しています。

不溶性食物繊維は腸の動きを活発にして腸内の老廃物を吸着して体外への排出を促すので、便秘改善やおなかの調子を整えたい方におすすめです。

このようにヘンプシード

  • タンパク質食物繊維ミネラルが豊富
  • 希少価値のあるαリノレン酸γリノレン酸が含まれている
  • 抗酸化成分ヘンプシード特有成分カンナビスA

といった特徴があります。

ヘンプシードを常食としている長寿の里もあるように、健康や美容、そしてアンチエイジング対策として人気があります。

ヘンプシードの味や食べ方は?

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ヘンプシードの見た目はゴマのようですが、味はくるみのような感じでクセもなく食べやすいのでどのような料理にも合います。ヘンプシード以外では麻の実の殻を取り除いた

  • ヘンプシードナッツ(麻の実ナッツ)
  • ヘンプシードパウダー
  • ヘンプ(シード)オイル」などがあります。

欧米ではナッツやパウダーはサラダやシリアル、ヨーグルト、スムージーに混ぜて食べることが多いです。和食では納豆に混ぜても美味しく食べられます。

その他にも炊いたご飯1合分にヘンプシード大さじ2、3杯、塩適量と太白ゴマ油を少々入れて、お好みでシソや梅干を加えて「ヘンプシードおにぎり」としてもおいしく召し上がれます。

まとめ

ヘンプシードは「麻の実」つまり大麻の種の部分ですが、実(種)の部分の使用や摂取については禁止されていませんし、危険性もありません。

そして栄養価も高く、長寿の地域ではヘンプシードを常食しているということで、アンチエイジング最適の食べ物ではないかと研究が進められています。

ヘンプシードはパウダータイプであればいろいろな食べ物に混ぜても合いますし、栄養が偏っている人やダイエットをしていて栄養不足になりがちな人にもおすすめです。いろいろな食べ物にかけてみましょう。

またヘンプシードオイルも健康油として注目されているので、ぜひサラダ油を使っている人はすぐにでも交換してください。揚げ物にはあまり向いていませんが、炒め物程度の加熱であれば問題ありません。

ぜひヘンプシードを食生活に摂り入れてみてください。